急性白血病といっても非常にたくさんの種類があります。代表的なものには、急性骨髄性白血病AML(M0〜M7)、急性リンパ性白血病ALL(L1〜L3)があります。この分類はFAB(French-American-British)分類といい、白血病の性格、予後の見通し、治療法の選択に役立ちます。その他、FAB分類では分類ができない特殊なタイプの急性白血病や、急性ではなく慢性型などもあります。下記以外にもたくさんの白血病が存在します。
急性骨髄性白血病:AML
M0 |
最未分化型急性骨髄性白血病 |
移植適応 |
M1 |
未分化型急性骨髄芽球性白血病 |
化学療法、移植、状況により選択 |
M2 |
分化型急性骨髄芽球性白血病 |
t(8,21)染色体異常を伴うものは化学療法で比較的予後良好。化学療法、移植、状況により選択
ゆきもぐは、M2の染色体異常無し(正常核系)で、予後は中間群。化学療法のみの治療です。 |
M3 |
急性前骨髄球性白血病(APL) |
予後良好、化学療法のみで高い治癒率 |
M4 |
急性骨髄単球性白血病 |
inv(16)染色体異常を伴うものは化学療法で比較的予後良好。化学療法、移植、状況により選択 |
M5 |
急性単球性白血病 |
化学療法、移植、状況により選択 |
M6 |
赤白血病 |
移植適応 |
M7 |
急性巨核芽球性白血病 |
移植適応 |
急性リンパ性白血病:ALL
L1 |
芽球は小型で均一性。小児に多い。 |
成人ALLでは治療方法・予後の見通しなど、このFAB分類があまり役に立ちません。免疫学的分類(Bリンパ球由来、Tリンパ球由来)や染色体所見(フィラデルフィア染色体の有無)のほうが有用とされています。 |
L2 |
芽球は大型で不均一性。大人に多い。 |
L3 |
芽球は大型で細胞質に空胞を有する細胞が多い。バーキット型 |
特殊なタイプとしては、
・成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)
・骨髄異型性症候群(MDS)から移行した急性骨髄性白血病
・二次性(治療関連)白血病
・低形成性白血病
・急性混合性白血病
などがあります。その他、急性以外にも
慢性白血病として、
・慢性骨髄性白血病(CML)
・慢性リンパ性白血病(CLL)
などがあります。
*ゆきもぐは専門家ではありませんので、間違え等ありましたらご指摘ください。